アメリカ引っ越しでトラブル!大手業者なのに“謎の追加請求”を受けた実体験
アメリカ国内での引っ越し。しかもカリフォルニアからペンシルバニアのような西海岸から東海岸への長距離引っ越しとなれば、ただでさえ気を使うイベントです。
そんな中、今回私たちは全米でも知名度の高い大手引っ越し業者T社を利用しました。信頼と実績があると思って選んだのに、なぜか想定外の「保管料」を請求されるトラブルに巻き込まれることに……。
見積もり内容とスケジュール|事前の話では問題なし
- 荷物内容:
- 段ボール30箱程度
- ハイチェア、ベビーベッド、デスクチェアなど
- 費用総額:4,700ドル
- 引き取り日:2024年7月5日(カリフォルニア)
- 受け取り希望日:2024年7月28日(ペンシルバニア)
この日程は、T社の予約受付担当者が「配送に3週間以上かかる」と明言したことから設定したものです。
トラブル発生!到着が早すぎる?キャリアから突然の連絡
予定通り荷物を引き渡してから約2週間後、実際の運搬を担当するキャリア(運送下請け業者)から突然の電話。
「荷物が7月22日には到着します。すぐに受け取れますか?」
──でも、私たちが新居に入れるのは7月28日から。
するとキャリアから驚きの発言が。
「それなら1日あたり100ドルの保管料が発生します。」
……え?そんな話、初耳です。
本社に問い合わせたら…真逆の回答
急いでT社本社に問い合わせたところ、本社の回答はこうでした。
「お客様の予約は確かに7月5日引き取り、7月28日受け取りで組まれています。保管料は発生しません。」
一方で、キャリアからは「保管するなら追加料金が発生する。それがルール」と強気な姿勢。
完全に本社と現場で話が食い違っているのです。
地味にストレス…アメリカの“連携不足”と“タイムゾーン無視”文化
このやりとりの間、キャリアからは早朝5時台に何度も電話が。
ペンシルバニアは東部時間、私たちの当時の滞在地カリフォルニアは西部時間。3時間の時差があるのに、まったくお構いなし。
アメリカのサービス業にありがちな「担当者がいない」「メールしても返事が来ない」「電話がつながらない」の三重苦で、私たちが自分で本社とキャリアの間を行ったり来たりして調整する羽目に。
結局どうなった?払ってから返金交渉
- キャリア「とにかく100ドル×6日間=600ドルを支払え」
- 本社「そんな請求はしていない。返金対応します」
一度キャリアの指示に従って支払い、後日本社に状況説明をして返金手続きを依頼するという、二度手間・三度手間の対応になりました。
そもそもキャリアの担当者は英語を母国語としない人が多いのも事実で、意思疎通がより困難になりやすいという面もあります。
大手でも安心できない?アメリカ引っ越し業者の実態
T社は全米に拠点があり、広告もバンバン打っている有名業者。
でもその実態は、「本社と現場の意思疎通が不十分」「顧客任せのトラブル対応」という、日本のような“おもてなし”を期待していたら裏切られる世界です。
正直、T社でこれなら、もし小規模の業者に依頼していたら…と思うとゾッとします。
アメリカ引っ越しトラブルを防ぐ3つのポイント
✅1. 「引き取り日・受け取り日・条件」はすべて書面で確認・保管
口頭ではなくメール・契約書でのやりとりを必ず残すこと。あとでトラブルになった時の証拠になります。
✅2. 本社と現場(キャリア)の連携には期待しない
初めから「自分で二者の橋渡しをする必要がある」と想定しておくと精神的にラクです。
✅3. 早すぎる到着にも備える
「早く着いた場合、保管料は発生するか?」という逆パターンの想定質問を見積もり時点で確認しておきましょう。
最後に:アメリカ引っ越し=自己防衛がカギ!
今回の経験で学んだのは、「大手だから安心」はアメリカでは通用しないという現実。
引っ越し費用も、対応も、すべて「自己管理」と「証拠保全」が肝心です。
トラブルを避けるためには、以下を徹底しましょう:
- 日程や条件はすべて書面で保存
- 支払いはクレジットカードで記録が残るように
- トラブル時は冷静に、本社と現場に同時連絡
これからアメリカ国内で引っ越しを予定している方の参考になれば幸いです。